社会保険労務士の事務指定講習 3

事務指定講習、第3弾です。社労士として活動するための要件、

  • 社会保険労務士試験の合格
  • 2年以上の実務経験

このうちの、2年以上の実務経験に代わる、事務指定講習の話の続きです。

事務指定講習の流れは大きく二段階に分かれていて、

  • 2月から5月までの4か月の間に、通信指導課程を終わらせる。
  • 7月からのeラーニング講習を受講し、試験をクリアすること。

そして今回、通信指導課程の中身を見ていこうと思います。

通信指導課程

 いざ、通信指導課程の課題を見ていきます。これも大きく分かれていて、適用編と給付編があります。架空の会社の設立から廃業までの出来事で、社会保険、労働保険の手続きをしていく、という進め方です。

 この架空の会社は、設立して、社員を雇い、事業所を移転し、支店を出し、代表取締役が引っ越し、従業員が退職、そして、物価高や人手不足で事業困難となり、翌年には廃業するので、すごくドラマチックな会社です。その間の出来事を、社会保険諸法令に基づき、書類作成、申請をしていきます。

 実務の提出書類はボールペンで記入するのですが、課題の書類は鉛筆、シャーペンでも可です。様式集を参考にしながら、提出書類を仕上げていきます。去年の社会保険労務士試験からしばらく経っているので、やはり知識が抜けているところもあり、その都度、テキストを見返して進めていきました。

 全部で課題の提出書類は60枚です!全国社会保険労務士会連合会の想定では、60枚の課題を、2月から5月までの間に、3回に分けて提出するということです。ただし、一度に60枚の課題を全部提出してもよいということなので、私は一気に60枚の課題を仕上げて、一度に提出しました。

 

やってみればできる!

 最初、教材が届いたときは何から手を付けてよいかわからなかった通信指導課程も、いざ端から順番に丁寧に見ていくと、なんとかなります。通信課程は4か月間の想定ですが、私は2週間ほどで仕上げました。

 書類の記入する欄が小さく、鉛筆ではすぐに文字が太くなるので、細いシャーペンは必須アイテムです。昨今、文字を書く機会が減ってきていますので、久しぶりに書いた!という気持ちでした。文字を書いていると没頭していて、気づけば朝から夕方まで課題の書類を書いているという日々でした。それにしても、国が用意する書類は記入欄が狭い!このスペースに長い住所をおさめるには、かなり小さい文字で書かないと収まらない書類が多々ありました。

 そして、事務指定講習を受講する方の参考になれば良いのですが。この60枚の提出書類は一気に仕上げることをお勧めします。課題を途中で区切ると、次にスタートするまで、なかなか気力が盛り上がらなくなります。あと、住所や名前、電話番号、事業所番号などは続けて書いていると覚えていますので、ページを繰らなくてよいので、効率が良いです。

通信指導課程の結果

 そんなこんなで、なんとかやり終えた課題60枚を一度に提出しました。現役の社会保険労務士の先生の添削をもらい、2週間ほどで帰ってきました。

 赤ペンで修正箇所があり、課題を見直すと、見落としていたところが何か所かありました。が、全体の評価としては、概ねよくできているということで、通信指導課程のクリアをもらいました。

 なんとか、なんとかやり終えたという感じです。実際の手続き書類を書くという体験は貴重でした。そして、網羅的にあらゆる手続きの書類を書いたので、実務経験2年以上の代わりになるという事務指定講習はさすがでした。もしかしたら、実際の実務経験の人が経験する書類より、多くの種類を経験できたかもしれません。

 

 あとは、eラーニングの受講です。7月あたりから始まるということなので、この続きはまたの機会に。

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