社会保険労務士試験

今回は、社会保険労務士試験がどういったものなのかを書いていこうと思います。

試験の概要

 社会保険労務士試験は1年に1回、例年8月の最終日曜日に行われます。労働や社会保険に関する法律、労務管理に関する専門知識を問う国家試験です。合格することで、企業における人事・労務管理の専門家として活躍することができます。

 毎年、約4万人が受験して、2000人から3000人が合格しています。
合格率は約6%!難関国家試験です。

試験日程

試験は例年8月の日曜日に1日かけて行われます。

試験形式

試験は以下の2つの形式で行われます。

  • 選択式試験: 各科目5つの空欄があり、20個または4個の選択肢の中から正解を選ぶ形式です。試験時間は80分です。
  • 択一式試験: 5つの選択肢の中から適切なものを選ぶ形式です。試験時間は210分です。

どちらの試験もマークシート形式で解答します。

試験科目

試験科目は大きく分けて労働関係科目と社会保険関係科目の2つがあり、合計10科目です。多いっ!

試験科目選択式 計8科目(配点)択一式 計7科目(配点)
労働基準法及び労働安全衛生法1問(5点)10問(10点)
労働者災害補償保険法
(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。)
1問(5点)10問(10点)
雇用保険法
(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。)
1問(5点)10問(10点)
労務管理その他の労働に関する一般常識1問(5点)10問(10点)
社会保険に関する一般常識1問(5点)
健康保険法1問(5点)10問(10点)
厚生年金保険法1問(5点)10問(10点)
国民年金法1問(5点)10問(10点)
合計8問(40点)70問(70点)

※選択式試験では「労働保険の保険料の徴収等に関する法律」単独での出題はありません。
※択一式試験の「労働者災害補償保険法」及び「雇用保険法」には、「労働保険の保険料の徴収等に関する法律」からの出題が含まれます。

合格基準

合格基準点は、選択式試験・択一式試験それぞれに総得点と各科目の最低点が設定されており、両方の基準を満たす必要があります。いわゆる足切りです。これが社会保険労務士試験の難しいところです!合格基準点は試験の難易度によって変動しますが、近年のおおよその基準は以下の通りです。

  • 選択式試験: 総得点40点満点中25点以上、かつ各科目5点満点中3点以上
  • 択一式試験: 総得点70点満点中44点以上、かつ各科目10点満点中4点以上

いずれかの試験または科目で基準点に満たない場合は不合格となります。この足切りを選択式、択一式合わせると、15科目クリアしないと、いくら総合得点が良くても合格にはなりません。これが難しい!

受験手数料

受験手数料は15,000円です。近年、値上がりしました。

 

 社会保険労務士試験は、なんといっても足切りとの戦いです!足切りさえクリアしていれば、総合得点も基準点に達するはずです。足切り、ぎりぎりばっかりだと総合で基準にのらないことは、計算上ありますが、大体は総合の基準を超えてきます。

 次回、試験内容のさらに詳しいところを見ていきます。

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